ブレンド・F(es)が今世紀最高のイベントだった

2018年ゴールデンウィーク最終日の5月6日、さいたま市文化センター大ホールにてTVアニメ 「ブレンド・S」のスペシャルイベント、『ブレンド・F(es)』が開催されました。イベント内容に関しては前回の記事で書いたので、今回はオタクの感想をメインに書いていこうと思います。

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ブレンド・Sと僕

 出会いは先行上映会でした。それまで申し訳ないながらブレンド・Sは知らず、徳井さん出演するしシクレで来ないかなーくらいの軽い気持ちで参加しました。

 先行上映前の不真面目な僕

 先行上映後の真剣になった僕

後々になればなるほどよりわかっていくのですが、とにかく作りが丁寧でこだわりがあり、また現場の声優さん、スタッフの皆さんが良い意味でみんなで楽しんで作ろうというのを既に感じていたのだと思います。みんなでというわかりやすい例が、毎回のサブタイトルをキャストさんが担当していたということです。ブレンド・F(es)のパンフレットにも書かれていたのですが、アフレコ後にみんなでうーんうーん言ったり、鬼頭さん徳井さん絵上手いなーなどというやり取りがありながら作られていたそうです。また、キャスト以外のところで作品に携わりクレジットされるというのが新鮮だし、今までにない良い経験だったというお話もされています。イラストといえば、絵の上手い鬼頭さんが作中に出てくる百合絵を担当していたのも、みんなを巻き込んで作るぞ!というのが伝わってよいです。

 あとは9話のSNSアイコンあたりでしょうか。みなさん個性が出ていてすごく面白かったです。

 その他にもアフレコ開始前の益山監督の朝礼(?)など挙げればキリがないのですが、こうした愛やこだわりを持って楽しんで作られている作品を好きにならないわけがありません。そんな大好きな作品の、初めて7人揃っての最初で(一旦)最後の集大成のイベントでした。

スティーレの7人

イベントの感想の前に、スティーレの7人について思っていたことを。自分は作品やイベントに男性、女性声優がいるのは肯定派で、そういった状態が上手く化学反応を起こせばとてつもないパワーになると思っています。特にブレンド・Sでは、親のように見守るベテラン男性声優の鈴木さん前野さん、キャラも濃くて弄りがいもあるが頼れる中堅(?)女性声優種崎さん徳井さん、そして同い年で若い女性声優和氣さん鬼頭さん春野さんというのがうまく噛み合っていたと思います。

その中でもブレンド・Aの3人は、早い段階からリリースイベントで地方に行ったり、ラジオやニコ生をたくさんやったりとどんどん仲良くなっていくのが傍から見ていてもわかりました。また、3人の関係性も姉妹で言えば長女鬼頭さん、次女春野さん、三女和氣さんというイメージでしたが、実際は春野さんは妹さんが居るお姉ちゃん、和氣さんは3人のお兄さんがいる妹、鬼頭さんが一人っ子で、ふとした瞬間に春野さんがしっかりと2人を支えているというのが微笑ましかったです。確かラジオでも、鬼頭さんがお母さんとケンカしたとき、なぜか春野さんが呼ばれて2人の間を取り持ったという話をされていて良さみに包まれました。

ブレンド・F(es)

そんな作品のイベント、会場には男性、女性、多分作品のファン(缶バッジじゃらじゃらとかしてた)という今まで体験したことのないような熱さに包まれていました。イベントの構成としては下記の3段構えでした。

  • ロケ映像クイズコーナー(大喜利
  • ラジオでやっていたコーナー
  • ライブ&朗読劇

詳しい内容は冒頭にも貼った前回の記事に書いてあるのでそちらを。

まず最初のロケ映像クイズ(大喜利)コーナー。前もって言っておくと、僕はこの手のコーナーは好きじゃありません。というのも、こういうのってスタッフがステージを作る事を放棄して、キャストの面白さだけで乗り切ろうとしてると感じるからです。しかしブレンド・Sのこのコーナーは違います。例えるなら、前者が生肉だとしたら後者は最適な焼き加減と少量の塩を振った極上のステーキです。ぱっと見はどちらも声優さんを使っている同じものに見えるかもしれませんが、ブレンド・F(es)ではそれぞれの人の特徴をよく知ったうえで、より面白くなりそうなロケ、映像に仕上げてきていました。また、昼の部では挙手制であったり開演が押したせいかサクサク解答が進む本当のクイズコーナーになってしまい喋ることがないまま終わってしまった人もいますが、夜の部では一人一答にしてみんなに見せ場を作っていた機転はさすがでした。解答一つ一つにみんなの個性が出ていて面白かったです。鈴木さんはボケ倒しだったし、春野さんは闇と(良く言えば)素直さが溢れていました。

 

2つ目のコーナーはラジオではおなじみのコーナーから、昼の部は属性別討論会、夜の部は世界フェチ図鑑でした。

▼ スティーレ属性別討論会

意見が分かれそうなお題を募集して、それについて三人で討論して答えを導き出すコーナーです!

例)映画の感想を友達と語る?語らない? など"

ブレンドS・ラジオ「スティーレスタイル! 」より

▼ 世界フェチ図鑑

リスナーのみなさんのフェチに対する熱い想いも聞いてみたい!! そして、それを聞いて、気持ちを分かち合いたい!!…というコーナーです。 

 ブレンドS・ラジオ「スティーレ閉店中!!」より

属性別討論会は、ラジオでは同い年で感性の近い3人でやっていたのが、7人でというのが新鮮でした。純粋でいい子な和氣さんvs世間にスレた他6人になったり、男性vs女性にきれいに分かれたりとそれだけでも面白かったです。

世界フェチ図鑑では、リスナーからのメールを募集していたのですがなかなかコアなフェチが届いて、広がりにくそうなところを広げていくベテランのテクが見れました。このコーナーでは声フェチというのも来ていましたが、その場で女性陣の渋い声アピール、からの和氣さん春野さんによる鬼頭さんの奪い合い、それを見てテンション上がる鈴木さんというのが、テンションの差はあれど普段もこんなノリなのかなーと感じられました。

 

そしていよいよライブ&朗読劇のコーナー。このコーナー、最初はただの朗読劇なのかと思ったのですが、上手いこと台本を作って合間合間にライブパートを挟んでいく形になっています。しかも生バンド。この生バンドもすごくて、元々のセットがカフェみたいになってるのですが、最初のライブパートの直前に壁状のセットが動いて突然出てくるんですよ。生バンドというだけでもびっくりなのに、そんなセットまでつくるの絶対驚かせてやろっていう気満々じゃないですか。突然のライブ、そして生演奏に理解できないままにも、お前ー!そういうのが大好きなんだよ!!!という気持ちになりました。ライブ中では、あまり見れなかったのですがみんな後ろのセットの席に座りながら見ていて、振りコピをしたり横に揺れてノリノリだったりと本当に見守ってる感が出てここはもうDVD届いたら見返しポイントです。見えやすかったのもありますが鈴木さんや春野さんは結構振りコピしてた気がしますねー。あと、夜の部最後の和氣さんソロの時、前野さんは席に座ってニコニコ、他の5人は奥のキッチンにぎゅうぎゅうになりながら見守る感じで見ていてうわ、スティーレの光景だ…となりました。

もちろんライブだけじゃなく朗読劇の内容の方も最高です。昼と夜、同じ台本ながらアドリブだらけだったり、台本すっ飛ばしておいおい~ってなったりしてるのも含めてこれがスティーレだし7人の普段だったんだな…と感じました。個人的に一番面白かったポイントでいうと、まさかの朗読劇中に春野さんがお手洗いに行くというのがあって、それを鈴木さんがバラし、春野さんもスッキリスッキリーと入ってくるのには笑いました。全体的に鈴木さんが結構拾って広げるし、ツッコミまくるし、ベテランの技もあるし世話焼きな部分もあったのかなと思います。あとは女性陣の胸揉み合いですかね、堂々と揉まれている春野さんすごかったです。そんな流れの中でも、最後はしっかりと真面目に、苺香さんからの手紙で感動させられました。コンプレックスや人見知りがあったりであまり馴染めない面々が伸び伸びとできる居場所になっているスティーレ、この辺りはアニメ12話と通じるものがありました。

 

ライブ&朗読劇が終わっていよいよ最後の挨拶。7人が7人、みんなブレンド・Sが大好きでまだまだやりたい!というのが伝わってきました。鈴木さんの「普段はあまりこういうことは言わないのだけど、まだまだ秋月をやりたいです。」という言葉や、鬼頭さんの「2期がやりたい、みんな円盤買って」という素直な言葉を浴びてどんどん泣いてしまいました。降壇となった時も、みんななかなか捌けようとしないし…。

アンコールもあって最後に7人全員でぼなぺてぃーとS All Staff ver。みんなそろっての歌唱、そしてこれで本当に最後なんだなと思いながら焼き付けました。7人はもちろん、バンドメンバーの皆さんも楽しそうに演奏して最後〆ていたのがいいイベントだー!となりました。多分記憶が確かなら、バンマスの方がブレンド・Sの劇伴担当されてた方だったと思いますし、たくさんの人のいい物作ろうパワーが集まったのだと思います。曲が終わった後、そそくさと捌ける鈴木さん、前野さん、徳井さん、種崎さん。残された3人の、挨拶でもない3人での会話が聞こえてきてまた泣きそうになりました。3人の紹介でも書きましたが、本当にたくさんのイベントを経て仲良くなったし、楽しい作品だったんだなというのが伝わってきました。そんな3人の捌ける先の扉が開くと、先に行った鈴木さん、前野さん、徳井さん、種崎さんが声を出すでもなく、優しい顔で待っているのが見えてまた号泣。何度も言ってますが、7人の関係が本当に好きだし、まだまだこれからもずっと見ていきたい、作ってあげたいです。

細かいところ

アニメ作品のイベントひとつで、細かいところまでこだわりぬいて、楽しく作ってるし楽しませてやろうというのがどんどん見つけられて最高でした。最たるものとしては生バンドだと思いますが、この辺りも個人的に大好きポイントです。

  • こだわりのセット。ステージ中央のSのロゴマークのマットだったり、ドラムの下のやつ(?)にもロゴマークあったり。
  • バンドメンバーが休憩する場所がカフェ席っぽくなっていて、朗読中ではお客さんのようになってる無駄の無さ。
  • 最後飛ばされた銀テープがホールスタッフの5色になっている。
  • ソロ曲の時、中央上にあるロゴマークの周りの電飾がそのキャラのカラーになっていたり、右上左上にある星マークの電飾の模様が苺柄になっていたりした。
  • 昼の部、夜の部ともに終演30分押し。特に昼夜なんかは間もないのに、きっとギリギリまで時間よりもやりきることを優先してくれたのかなと。

終わってみて

 間違いなく今世紀最高の作品だしイベントでした。ことアニメ系イベントということで言えば100点満点中6億点でした。こんな最高な作品がこのまま終わるわけないと信じてるので、これからもずっと応援しています。ちなみになんと、この今世紀最高のイベントを収録したDVDが、6巻に封入されているハガキを送るだけで全員もらえます、最高!皆さんぜひ買いましょう

 

 

最後に、演者さんやスタッフの皆さんのツイートなどを貼って終わりにします。

 

 

 

 

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